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親知らず
親知らず
前から数えて8番目の奥歯を親知らず(智歯)といいます。
親知らずはお口の中で最も歯磨きが難しい場所の一つです。
まっすぐ生えていても、歯ブラシをしっかり当ててフロスまで行える方はほとんどいません。その結果、汚れがたまってしまうので親知らずの周囲の歯肉が炎症(腫れ・出血)を起こし、やがて虫歯になります。接している手前の奥歯にも虫歯ができるので、親知らずの生え方や清掃状態によっては早期に抜歯をする必要があります。
また、顎の中に埋まっている親知らずの影響を受け、すでに生えている歯が手前に押されてしまい歯並びが悪くなることもあります。矯正治療を検討中の方は、事前に親知らずの治療が必要かどうか調べることが大切です。
*親知らずの生え方、埋まり方は人それぞれです。しっかりとした診査診断の結果、患者様の安全性を考慮し大学病院の口腔外科をご紹介することもございます。
親知らずの抜歯の難しさは比較的簡単なものから、一般歯科では対応が難しいものもあります。
基本的に真っ直ぐ生えている親知らず
真っ直ぐ生えている親知らずは、抜歯の難易度が低く、数分で抜くことができます。隣の歯に干渉しておらず、歯根を脱臼させるだけで簡単に抜けることが多いため、術中・術後の痛みや不快感などが少なく済みます。
斜めに生えている親知らず
斜めに生えている親知らずは、真っ直ぐ生えているものより抜歯に手間がかかるので難易度は上がります。斜めに生えている場合、他の歯にぶつかっていることが多く、単純に引き抜くことができません。基本的には歯茎を切り開いて、親知らずを削ったり砕いたりして抜き取ります。治療時間は大体15分〜45分ほどです。
歯茎や骨の中に埋まっている親知らず
親知らずが横向きになって歯茎や骨の中に埋まっている場合があります。この場合も斜めに生えている場合と同じように、歯茎を切開して取り除く必要があります。また、場合によっては親知らずが神経と接触していることもあり、そういった場合は精密な事前検査と手術技術が必要とされます。アクシア中野デンタルクリニックでは、CT検査によって精密な術前検査が可能です。症例によりますが、手術時間は60分くらいです。
上記の①~③の他にも、歯根の形や虫歯や歯周病の進行具合、顎の開き具合などにより抜歯の難易度は変化します。専門的な知識をもつ口腔外科医のいるクリニックで抜歯を行うことが大切です。
親知らずを抜いた後の痛みや腫れなどが長引いたり、他の歯へと影響したりする可能性も高くなりますので、早めの抜歯をおすすめしています。40代以上になると、若い頃より回復力が低下するだけでなく、歯周病にかかっていることが多くなりがちです。
また、若い頃はまだ歯が柔らかく、顎の骨との癒着も進んでいないので比較的抜きやすいとされていますが、加齢変化で歯と骨が定着してしまい、抜きづらくなるとされています。20~30代で抜歯を受けることをお勧めします。
1
レントゲンやCTによる事前検査、治療説明
2
表面麻酔・局所麻酔
3
歯茎を切開して、歯や骨を削り、分解して抜歯
4
抜歯した箇所を縫合して圧迫止血
5
消毒(翌日)
6
抜糸(抜歯後1週間後)
*術前には、治療内容に関してや術後の過ごし方などの説明をおこないます。ご不安な点や心配事などありましたら、ご相談ください。
難しい親知らずの抜歯手術は、少なからず口腔内に負担をかけてしまいます。
抜歯後は痛みや出血などがあり、その点に不安を感じる患者様もいらっしゃいます。
抜歯後の痛みや腫れのピークは抜歯後2~3日続きますが、適切なケアをしないと痛みが長引いたり、腫れがなかなか引かなかったりします。
痛みに対しては、鎮痛剤を服用しながら、基本的に刺激を与えないことで回復を待ちます。患部を舌で頻繁に触れたり、吸い上げるような行為を行うと、血餅と呼ばれるかさぶたのようなものが剥がれ落ち、治りが悪くなります。
治りが悪いと、激しい痛みが生じることがあります。これはドライソケットと呼ばれる現象で、完治するまで時間がかかるだけではなく、そこに汚れがたまり、口臭の原因にもなります。
術前の精密検査によって、ある程度のリスク評価はできますが、親知らずが手術中に顎の神経に触れてしまい、顎が痺れてしまうという場合もあります。とくに下の親知らずを抜歯するときに気を付けなければいけません。
アクシア中野デンタルクリニックでは、術後消毒のときに、治癒の経過観察を行っております。
内出血、発熱、知覚過敏、術後感染、鼻閉感(上の親知らずを抜歯した場合)
抜歯後2~3時間は麻酔が効いており、患部も敏感になっているので飲食物は控えましょう。それ以降は、なるべく咀嚼をしなくていいような柔らかい食べ物がおすすめです。
具体的にはおかゆ、ゼリー、ヨーグルトなどが適しています。痛みや出血があるからといって、食事を控えることは禁物です。回復のためにはバランスの良い食事は必須です。必ず食事をして栄養補給しましょう。
術後に血行が良くなるような、飲酒や運動、湯船につかるような入浴は避けましょう。タバコに関しても、歯ぐきの治りを遅くしてしまうので避けましょう。
親知らずは生え方によって抜歯の難易度が変わってしまいます。
一部のクリニックでは抜歯ができない親知らずもありますが、設備が整い、口腔外科医がいるクリニックであれば抜歯をすることができます。
アクシア中野デンタルクリニックでは抜歯に関するご質問なども受付けております。
ご希望の際は、ご連絡ください。
TEL 03-6382-5850
現在、抜歯の相談・治療は水曜日と木曜日です。
抜歯のときに局所麻酔をしているので、麻酔が効いている間の飲食は控えてください。
使用した麻酔の量にもよりますが、だいたい2~3時間は麻酔が効いています。
抜歯後は、しばらくの間飲酒を控えることをお勧めします。アルコールは血流を良くしてしまい、抜歯後にできる血餅(血の塊)が正常に形成されず治癒が遅くなってしまいます。また、この血餅が正常に作られなかった場合、ドライソケットという激しい痛みを伴う症状を引き起こす原因となりますので、抜歯した日の飲酒は控えてください。
親知らずの状態にもよりますが、まれに頬や口元に内出血のあと(痣)が術後しばらくして生じてくる場合があります。結婚式の参加や、写真撮影などの予定がある方は、事前に担当医と相談して抜歯時期を決めてください。