妊娠中に歯科麻酔や服薬は問題ないですか?|アクシア中野デンタルクリニック|中野の歯医者

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妊娠中に歯科麻酔や服薬は問題ないですか?

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妊娠中の歯科麻酔や服薬は、適切に管理されれば胎児にほとんど影響はありません。
歯科治療において使用される麻酔薬や薬剤は、安全性が確認されているものが選ばれます。
ただし、妊娠の時期や母体の状態によって注意が必要な場合もあります。以下に詳しく説明します。

歯科麻酔について

局所麻酔は基本的に安全

リドカイン(局所麻酔薬)は、妊婦にも安全とされており、一般的に使用されます。
胎盤を通過する可能性はありますが、適切な量を使用することで胎児への影響は極めて低いです。

麻酔薬の使用量は調整される

必要最小限の麻酔量で治療を行い、痛みを抑えつつ胎児への影響を最小限にします。

アドレナリン含有麻酔薬

一部の局所麻酔薬にはアドレナリンが含まれており、出血を抑える効果があります。
適量であれば問題ありませんが、過剰に使用すると血圧や心拍数に影響を与える可能性があるため、歯科医が慎重に管理します。

麻酔が推奨される理由

痛みを我慢すると、ストレスが体内に伝わり、胎児に影響を与える可能性があります。
そのため、適切な麻酔で痛みを抑えることが重要です。

歯科での投薬について

抗生物質

歯科治療後に感染症を防ぐため、抗生物質が処方される場合があります。
妊娠中に安全とされる抗生物質:ペニシリン系(例:アモキシシリン)、セファロスポリン系
これらの抗生物質は胎児への影響が少ないため、広く使用されています。
避けるべき抗生物質:テトラサイクリン系は胎児の歯や骨の形成に影響を与える可能性があるため、妊婦には使用されません。 

痛み止め(鎮痛剤)

妊娠中に安全とされる鎮痛剤:アセトアミノフェンは、妊婦にも安全とされています。
痛みが強い場合には、適切な用量で処方されます。
避けるべき鎮痛剤:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は妊娠後期に使用すると、
胎児の心血管系に影響を与える可能性があるため注意が必要です。

妊娠の時期による注意点

①妊娠初期(1〜3か月)

胎児の重要な器官が形成される時期です。
緊急性が高い治療を除き、麻酔や薬剤の使用は慎重に行われます。

②妊娠中期(4〜7か月)

母体の体調が安定しており、治療に最も適した時期です。
麻酔や必要な薬剤は適切に使用されます。

③妊娠後期(8か月以降)

長時間の治療や仰向け姿勢による負担を避けるため、短時間の治療が推奨されます。
必要な薬剤は胎児に影響の少ないものが選ばれます。 

歯科麻酔や服薬を安全に受けるためのポイント

妊娠中であることを事前に伝える

歯科医や歯科衛生士に妊娠週数や体調を正確に伝え、適切な対応を受けましょう。
妊娠を計画中の方、不妊治療中の方なども体調に考慮する必要があるので、問診時にお知らせください。

治療の必要性を判断する

緊急性がない場合、妊娠中期に治療を行うのが一般的です。
緊急の場合は、母体と胎児に最適な方法で治療が進められます。

処方薬の使用指示を守る

処方する薬は胎児に安全なものが選ばれているため、指示通りに服用することが大切です。 

まとめ

妊娠中の歯科麻酔や服薬は、適切に管理されれば胎児に影響を与えるリスクは極めて低いです。
歯科医や産婦人科医に相談しながら治療を受けることで、母体と胎児の健康を守ることができます。
不安がある場合は、事前に歯科医に質問し、安心して治療を受けましょう。