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「ちゃんと磨いてるはずなのに虫歯になってしまった」
「子どもが自分で磨くけど、どこが磨けていないのかわからない」
そんなお悩みを持つ親御さんにおすすめなのが、歯垢染色液(染め出し液)です。
歯垢染色液は、歯の表面に残った汚れ(歯垢=プラーク)を“色”で見える化する便利なアイテムです。
今回は、中野の小児歯科「アクシア中野デンタルクリニック」が、自宅でできる染め出しの使い方や注意点、親子で楽しく取り組むコツをご紹介します。
歯垢とは?なぜ染め出しが必要なの?
歯垢(プラーク)は、虫歯や歯肉炎の原因となる細菌のかたまりです。
とくにお子さまの場合、以下のような理由で歯垢がたまりやすい傾向があります。
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歯が小さくて磨きづらい
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歯と歯のすき間が狭く、磨き残しが発生しやすい
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生えたばかりの永久歯は歯ブラシが届きにくい
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自分での磨きが不十分(3〜9歳に多い)
▶ 「磨けているつもり」ではなく、「実際にどこが残っているのか」を見える化することで、改善のきっかけになります。
歯垢染色液(染め出し液)とは?
歯垢染色液とは、歯に付着した汚れ(プラーク)に色をつけて可視化するための液体やタブレットです。
商品によって色は異なりますが、赤や青、紫などで染まります。
主なタイプ:
種類 | 特徴 | 使用感 |
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液体タイプ | 綿棒などで塗布しやすい | ムラなく染めやすいが少し手間がかかる |
タブレットタイプ | かみ砕いて全体に染める | 子どもが楽しんで使いやすい |
※どちらもドラッグストアや歯科医院で購入可能です。
自宅でできる!歯垢染色のやり方【5ステップ】
STEP1:歯を軽く水ですすぐ
口の中を整えて、食べかすを軽く流しておきます。
STEP2:染め出し液を使用
・液体タイプ:綿棒やガーゼで歯全体に塗布
・タブレットタイプ:かみ砕いたあと、舌で全体に広げる
▶ 飲み込まないよう注意。染色後は口を軽くすすぎます。
STEP3:鏡でチェック!
口を大きく開けて、どこに色が残っているか確認。
特に以下の場所は要チェック:
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奥歯のかみ合わせ面
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上の前歯の裏側
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歯と歯ぐきの境目
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歯と歯の間
▶ 写真を撮って記録しておくと、後で比較もできます。
STEP4:仕上げ磨き
染まった部分を重点的にブラッシングして色を落とします。
「色が消える=汚れが取れたサイン」として、子どもにも理解しやすいです。
STEP5:うがい・お口のチェック
最後にしっかりすすいで、磨けたかもう一度確認しましょう。
染め出し液を使う頻度とタイミングは?
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週1回~月2回程度が理想的(歯みがき習慣を確認する目的で)
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学校検診の前や、虫歯ができたことがある子にはやや頻度を上げても◎
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歯みがきトレーニング時の“チェックイベント”として使うと効果的!
親子で楽しく使うコツ
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「今日はどこが残ってるかな?」とゲーム感覚で取り入れる
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スマホで“ビフォーアフター”を撮影して、子どもの成長を記録
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染め出しの色がついても笑って終わる雰囲気づくりが大切です
▶ 「叱る」のではなく、「見えたね」「次はこうしてみよう」と前向きな声かけを。
注意点とよくある質問
Q. 染め出しの色が取れないのでは?
→ きちんと磨けば落ちます。染まりやすい場所は汚れがたまりやすい場所なので、落ちにくい=要注意ポイントと考えてください。
Q. 安全性は?
→ 飲み込まないよう注意すれば、安全性は非常に高いです。
市販の製品でも、使用量・使用頻度を守れば問題ありません。
Q. 歯が染まりすぎてびっくり…
→ 驚くのは当然です。ですが、これは改善の第一歩!
染め出しを続けていくと、少しずつ色のつき方が減っていきます。
染め出し結果をどう活かす?小児歯科でのチェックへ
アクシア中野デンタルクリニックでは、
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染め出し結果をもとにした磨き方の指導
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子ども自身へのモチベーションアップの声かけ
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歯ブラシ・フロスなど道具の見直しアドバイス
を行いながら、ご家庭でのケアをサポートしています。
▶ 仕上げ磨きと染め出しの組み合わせで、虫歯予防は大きく前進します。
まとめ|“見える化”で歯みがきが変わる!染め出しは親子の強い味方
歯垢染色液は、子どもにもわかりやすく、正しい歯みがきの感覚を身につける最高のツールです。
「どこが残っているか」「どうすればキレイになるか」が見えることで、自然と歯みがきの質が上がります。
中野駅南口から徒歩3分のアクシア中野デンタルクリニックでは、予防中心の小児歯科診療を行っており、染め出しチェックにも対応。
「楽しく歯みがきを続けたい」「自宅ケアに自信がない」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。