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▼3歳児の歯とあごの発達状況
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乳歯列がほぼ完成し、上下10本ずつ、計20本の歯が生え揃う時期
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あごの骨はまだ小さく、筋肉も未発達
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咀嚼力は身についてきているが、噛む習慣を育てるにはこれからが本番
この時期の食事は「やわらかすぎず、硬すぎず、噛む練習になる」ことがカギです。
3歳児向け|1日のおすすめ食事メニュー例
【朝食】
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やわらかめの雑穀入りごはん(白米よりプチプチ食感があり、噛む刺激に)
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にんじん・大根の味噌汁(薄切りまたは拍子切り。柔らかめに煮ても噛み応えあり)
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ちりめんじゃことほうれん草のおひたし(鉄分・カルシウムが豊富)
▶ ポイント:朝からしっかり噛むことで、唾液分泌も促され虫歯予防にも◎
【昼食】
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鶏ひき肉と豆腐のつくねハンバーグ(柔らかいけど“かみ切る”動きが必要な食感)
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ごぼうとにんじんのやわらか煮(繊維質は細かくカットして与える)
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やわらかめの五分づきごはん
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かぼちゃの蒸し焼き
▶ ポイント:奥歯が使えるように食材を少しだけ大きめにカット。丸呑みを防ぐ声かけも効果的。
【おやつ(15:00頃)】
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バナナ(輪切り)+プレーンヨーグルト
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または
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干し芋をスティック状にスチームして柔らかくしたもの
▶ ポイント:「だらだら食べ」させず、時間と場所を決めて摂る習慣を。
【夕食】
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やわらかい根菜の味噌汁(大根・れんこん・人参)
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鮭のほぐし焼き(骨抜き)
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納豆+しらす+ご飯(混ぜご飯で咀嚼回数を増やす工夫)
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きゅうり・かぶの浅漬け(うす味)
▶ ポイント:手づかみ食べもしやすく、噛んだ刺激が歯ぐきとあごに伝わる献立構成。
歯並びを育てる「食べ方」指導のヒント(3歳児向け)
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小さくしすぎない
→なんでも小さく刻むと噛まずに飲み込む癖がつきます。歯の接触面を増やすためには“あえて少し大きめ”に。 -
左右両方の歯で噛む意識づけ
→「右でも左でもカミカミしようね」と楽しく誘導。 -
食事中はテレビを消して、姿勢を正して食べる習慣
→集中力と噛む意識の向上につながります。 -
「30回かもうねゲーム」など遊び感覚で
→遊びながら噛む習慣がつくと自然な食育になります。
注意が必要な食材(3歳児向け)
食材 | 注意点 |
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ナッツ類 | 窒息の恐れがあり、丸ごとはNG。ペーストや細かく刻んで使用。 |
生野菜(にんじん・きゅうり) | 細かくスティック状にし、よく加熱したものから段階的に慣らす。 |
魚の骨・肉のすじ | 骨・筋はしっかり除去。かたまり肉よりも薄切りorミンチから。 |
中野の小児歯科|食事・生活習慣から歯並びをサポート
アクシア中野デンタルクリニックでは、3歳児をはじめとした乳幼児のお子さまに対して、歯みがき指導だけでなく食習慣のアドバイスも含めた総合的な予防ケアを行っています。
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「うまく噛めているか分からない」
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「歯並びが心配だけどまだ矯正には早い?」
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「やわらかいものばかり食べている…」
そんなお悩みも、お気軽にご相談ください。
中野駅南口から徒歩3分、土日診療対応の通いやすい小児歯科です。
まとめ|3歳からの「噛む食事」が歯並びを守る第一歩
「硬すぎるとかわいそう」と思ってやわらかいものを与えすぎると、歯並びが乱れたり、将来的に咬合に影響を及ぼすこともあります。
3歳児期は、咀嚼の基礎を作る大事なタイミング。
「少し噛み応えのある食材」「一口で飲み込めない大きさ」を意識した献立で、歯・あご・口まわりの筋肉すべてを育てていきましょう。