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「歯並びが悪くなるのは遺伝だと思っていた」
「やわらかいものばかり食べさせてきたけど、大丈夫?」
こんな声を、多くの保護者の方からお聞きします。
実は、毎日の食事習慣や食べ方のクセが、子どもの歯並びに大きな影響を及ぼすことがわかっています。
この記事では、アクシア中野デンタルクリニックが歯科の視点から見た「歯並びに悪影響を与えやすいNG習慣」を詳しく解説します。
歯並びを乱す原因は「遺伝」だけじゃない!
「親も歯並びが悪いから仕方ない」と考える方もいますが、後天的な生活習慣が大きく関与するケースが非常に多いのです。
とくに、以下のような毎日の「癖」や「食べ方」は、乳歯列・永久歯列の並びに影響を与えやすくなります。
歯並びを悪くする食習慣・行動 7選
① やわらかい物ばかり食べている
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食パン・うどん・バナナ・ヨーグルトなど、咀嚼回数が少なくても食べられる食品に偏っている
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咬筋(噛む力を出す筋肉)やあごの骨の発育が不十分になる
👉 結果:あごが小さいまま成長し、歯が並びきらなくなる
② 丸飲みする癖がある(よく噛まずに食べている)
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忙しい朝などに急いで食べさせる習慣があると、「噛む」意識が薄れがち
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飲み込み癖がつくと、舌の使い方や筋力にも悪影響
👉 結果:開咬(上下の歯が閉じない)や、出っ歯・受け口の原因に
③ 頬杖をつきながら食べる・テレビを見ながら食べる
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片方のあごばかり使う癖がつき、顔のゆがみや噛み癖に
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猫背や不良姿勢もあごの成長に影響
👉 結果:かみ合わせの左右差、非対称のあご形成につながる
④ 「ながら食べ」「歩き食べ」「だらだら食べ」
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食事の時間がだらけると、噛む力や唾液の分泌が低下
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虫歯リスクの増加+消化不良にも
👉 結果:歯の健康だけでなく全身の発育にもマイナス
⑤ 甘いおやつや清涼飲料水の頻繁な摂取
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糖分の多い飲み物やお菓子を常時摂っていると、唾液のpHが下がりやすい
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虫歯による歯の欠損・痛みから、噛まない・避ける癖がつく
👉 結果:歯の位置ずれや咬合異常を引き起こすことがある
⑥ 左右どちらかだけで噛む癖
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片方の歯だけ使って食べることが続くと、あごの骨格が非対称に成長
👉 結果:顎関節症・顔のゆがみ・噛み合わせのズレにつながる
⑦ 食後の歯みがきやうがいの習慣がない
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虫歯になった乳歯を早期に失うと、永久歯のスペースが不足し歯並びが崩れる
👉 結果:歯列不正や将来の矯正リスクの上昇
歯並びを守る「良い食習慣」5つのポイント
良い習慣 | 具体的な工夫 |
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よく噛んで食べる | 1口30回を目安に。「カミカミゲーム」で意識づけ |
食事中の姿勢を整える | 足裏が床につく椅子・机の高さに調整する |
左右均等に噛む | 声かけや食材の配置(右→左と順に食べる) |
噛みごたえのある食材を使う | 根菜、雑穀、しっかり加熱した肉など |
食後のうがい・歯みがき習慣 | 仕上げ磨き+フッ素塗布の定期ケアを併用 |
歯並びの変化が心配なときは、早めにご相談を
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「いつも同じ側で噛んでいる」
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「やわらかいものしか食べない」
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「出っ歯になってきた気がする」
こうした兆候は、放っておくと矯正が必要になるケースもあります。
小児歯科では、そうなる前に、生活習慣や口腔機能を見直すことで歯並びを整えるアプローチが可能です。
中野で歯並びと食習慣の相談ならアクシア中野デンタルクリニックへ
当院では、小さなお子さまの仕上げ磨き・フッ素塗布・食育アドバイス・歯列経過観察まで、幅広くサポートしています。
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中野駅南口から徒歩3分
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土日診療にも対応
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保護者向けの説明・相談も丁寧に行います
▶「矯正が必要か不安…」という段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ|歯並びは“食習慣”で守れる時代です
遺伝だけではなく、「何を・どう食べるか」が歯並びを左右する時代。
将来の矯正を避けるためにも、今この時期から食生活の質と姿勢・癖の見直しが大切です。
小児歯科の定期受診を通じて、お子さまの成長を総合的にサポートしていきましょう。