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お口の中に突然なにか「できもの」や腫れを見つけると、不安になりますよね。
「これはすぐ歯医者さんに行くべき?」「様子を見ても大丈夫?」と悩まれる方も多いと思います。
この記事では、歯ぐきの異常でよくみられる3つの代表的な症状と、それぞれの原因や対処法についてわかりやすく解説します。
① 歯ぐきが赤く腫れている/触れると出血する
「歯肉炎」の可能性があります
歯肉炎とは、歯ぐきにプラーク(細菌のかたまり)が溜まることで起こる炎症です。
歯と歯ぐきの境目に白い汚れがついていませんか?
改善のポイント
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丁寧な歯磨きの継続が基本
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特に歯と歯ぐきの境目を意識し、やさしくマッサージするようにブラッシングすると効果的です。
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歯ブラシだけで落としきれない汚れには、フロスや歯間ブラシの併用がおすすめです。
歯磨きの方法や使う道具は、お口の状態によって適したものが異なります。
自己流で磨くよりも、歯科医師や歯科衛生士のアドバイスを受けながら、自分に合ったケア方法を見つけましょう。
こんな場合は一度相談を
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明らかにプラークがないのに腫れている
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思春期や生理中、妊娠中などホルモン変動が関係しているかも?
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痛みがなくても、赤みや出血が続く
これらはホルモンバランスや体質、強い菌の存在が影響している可能性があります。
一度、歯科でのチェックを受けておくと安心です。
② 歯ぐきの上のほうに白い膿のような腫れができる/つぶれてもまた出てくる
「根尖病巣」の可能性があります
根尖病巣(こんせんびょうそう)とは、歯の根の先に細菌が入り込んで炎症が起き、骨が溶けてしまう状態です。
なぜ起こるのか?
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むし歯が深くなり、神経まで到達した場合
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歯周病が進行して、歯ぐきから菌が侵入した場合
炎症が慢性化すると、膿の出口を求めて**歯ぐきに「フィステル」と呼ばれる白い腫れ(膿のトンネル)**ができます。
これは、体の防御反応として膿を外に出しているサインです。
放置はNG!進行すると…
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根の先の炎症が広がり、**強い拍動痛(ズキズキする痛み)**が出ることがあります。
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歯の根が溶けると、抜歯が必要になるケースも。
このような状態は自然には治らないため、歯科での根管治療(歯の神経の治療)が必要です。
③ 歯ぐきや頬の内側がえぐれたように赤く痛い/ヒリヒリしみる
「口内炎」の可能性があります
口内炎は、ストレス・疲れ・免疫力の低下・刺激物の摂取などが原因で起こる粘膜の炎症です。
一般的には1〜2週間で自然に治癒しますが、以下のような場合は注意が必要です。
注意したいケース
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繰り返し頻繁にできる
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数が多い
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なかなか治らない
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発熱やリンパの腫れを伴う
こういった場合は、全身の病気(自己免疫疾患や栄養障害など)のサインである可能性もあります。
早めに歯科や内科などでの相談をおすすめします。
まとめ|気になる症状は「自己判断せず」、歯科医師へご相談を
お口の異常は、放置すると悪化したり、歯を失う原因になったりすることもあります。
「なんとなく気になる」「少し違和感がある」と感じた時点で、
お気軽に歯科医師にご相談ください。
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アクシア中野デンタルクリニック
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