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ダイエット中の「思わぬ落とし穴」——実はお口の中もリスクが高まっています
ダイエットや糖質制限をしている方のなかで、次のようなお悩みはありませんか?
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最近、口臭が気になるようになった
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虫歯ができやすくなった気がする
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朝起きた時のネバつきが強い
実はこれらの症状、食事の見直しがきっかけになっていることがあります。
体重や血糖値のコントロールには効果的な糖質制限ですが、正しく行わないと、
口腔環境の悪化や虫歯・歯周病・口臭の原因になることもあるのです。
当院では、ダイエットや生活習慣病対策に取り組む方々の「健康と美容の両立」を応援するため、歯科の立場からサポートを行っています。
糖質を減らすのに「虫歯になりやすくなる」って矛盾していませんか?
一見すると「糖質が虫歯の原因なら、糖質制限で虫歯は減るのでは?」と思われるかもしれません。
たしかに、甘いお菓子やジュースなどの糖分を控えること自体は虫歯予防に有効です。
しかし、糖質制限中には次のような“別のリスク”が潜んでいます。
口臭リスク:ケトン臭(アセトン臭)
糖質を極端に制限すると、身体は脂肪をエネルギー源として分解します。
その際に生成されるのが「ケトン体」という物質。
ケトン体が増えると、独特な甘酸っぱいようなニオイ(ケトン臭)を発するようになります。
これはいわゆる「ダイエット臭」とも呼ばれ、特に空腹時や朝に強くなることが特徴です。
むし歯リスク:間食の変化と唾液量の低下
糖質制限中は、おにぎりやパンを避ける代わりに
チーズやナッツ、プロテインバーなどを頻繁に摂る人が増えます。
これらは唾液の分泌を促しにくく、歯に付きやすい食品も多く、歯磨きのタイミングによっては虫歯の原因となります。
また、極端な制限や食事回数の減少で、口の中が乾燥しやすくなり、唾液の抗菌作用が弱まるのもリスクです。
正しい糖質制限をしながら、口の健康を守る方法
ダイエットと口腔環境を両立するには、「食べ方」と「ケアの工夫」がポイントになります。
食事のとり方を工夫する
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極端な断食や回数制限は避ける(唾液分泌のリズムが乱れる)
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よく噛む食品を選ぶ(咀嚼回数が増えると唾液も増える)
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ナッツ・チーズ・ビーフジャーキーなど歯に残りやすい食品は水やお茶と一緒に
水分補給をしっかりと
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口の渇き対策に水やお茶をこまめに飲む
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コーヒーや紅茶を飲んだあとは、水で口をゆすぐのがベター
間食やプロテインバーの後は歯磨きorうがいを
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「糖分は少ないから虫歯にならない」と思わず、摂取後のケアを習慣化
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歯磨きが難しい場合は、キシリトールガムで唾液分泌を促す
4. 歯科医院でできること|ダイエット中の健康を歯科からも支えます
当院では、管理栄養士資格を持つ歯科助手も在籍しており、ダイエットや糖質制限中の食習慣が原因で起こるお口のトラブルにも対応しています。
以下のような方には特に受診をおすすめしています:
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糖質制限をしているが、最近口臭が気になる
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間食が多くなり、虫歯や歯茎のトラブルが増えた
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ファスティングや置き換えダイエットの後に不調を感じる
お口は健康の入口です。歯科からできる「ダイエットサポート」を通じて、全身の健康と自信ある笑顔を応援します。
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また、当院の予防歯科については以下もご覧ください:
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ダイエットや糖質制限中の人向け|口臭やむし歯リスクを減らす食習慣【後編】