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妊娠中の歯科レントゲン撮影は、適切な防護策が取られていれば、胎児にほとんど影響はありません。
歯科用レントゲンは放射線量が非常に低く、胎児へのリスクがほぼゼロに近いことが確認されています。
妊娠中の歯科レントゲンが安全な理由
①放射線量が極めて少ない
歯科用レントゲン(特にデジタルレントゲン)は、放射線量が非常に低いです。
一般的な歯科用レントゲンの放射線量は約0.005ミリシーベルト程度で、これは1日中自然放射線を浴びる量と同程度です。
胎児に影響を与える放射線量は約100ミリシーベルトとされており、歯科用レントゲンの放射線量はこれに比べて非常に低いです。
②撮影部位が胎児から遠い
歯科レントゲンは口腔内を対象としており、胎児がいる腹部から十分に離れています。
放射線が直接胎児に届くことはほとんどありません。
レントゲン撮影の必要性
虫歯や歯周病の進行状況を確認するため、レントゲンが必要になることがあります。
特に歯の根や骨の状態を確認するためには、レントゲンが欠かせません。
緊急性がない場合、レントゲン撮影を妊娠後期や出産後に延期することも可能です。
歯科医が母体と胎児に最適な治療計画を立てます。
妊娠時期による配慮
①妊娠初期(1〜3か月)
胎児の器官形成期であるため、特に慎重な配慮が必要です。
緊急性が高い場合を除き、レントゲン撮影を控えることがあります。
②妊娠中期(4〜7か月)
安定期に入り、母体と胎児への負担が少ない時期です。
この時期に必要なレントゲン撮影が行われることが一般的です。
③妊娠後期(8か月以降)
胎児の成長が進み、母体の体調に配慮する必要がありますが、レントゲン撮影自体は安全に行えます。
歯科レントゲンを安全に受けるためのポイント
妊娠していることを事前に伝える
歯科医や歯科衛生士に妊娠週数を正確に伝えることで、最適な判断ができます。
レントゲン撮影が本当に必要かどうかを歯科医と話し合い、リスクとメリットを理解した上で進めましょう。