
目次
妊娠中に間食が増えると虫歯のリスクが高まりますが、適切な対処をすれば虫歯を予防することが可能です。
以下に具体的な対処法を挙げます。
妊娠中の間食による虫歯リスクを抑える方法
間食の選び方を工夫する
虫歯になりにくい食べ物
チーズやナッツ:唾液の分泌を促進し、口腔内の酸性度を下げます。
生野菜やフルーツ(低酸性のもの):繊維質が多く、噛むことで唾液が増えます。
ヨーグルト(無糖):カルシウムが豊富で歯を強化する効果があります。
虫歯になりやすい食べ物
チョコレートやキャンディなどの甘い食品は、長時間口の中に留まるため虫歯リスクが高まります。
ジュースや炭酸飲料などの糖分が多い飲み物。
間食後のケアを徹底する
甘いものを食べてしまったとしても、口腔ケアをおこなうことで虫歯のリスクを下げられます。
食後は水やノンカフェインのお茶で口をすすぎ、口腔内に残った糖分や酸を洗い流しましょう。
間食のたびに歯磨きが難しい場合でも、少なくとも朝・夜の2回は丁寧に磨きましょう。
強い酸性の食品や飲み物を摂取した後は、15〜30分ほど経ってから歯磨きをするとエナメル質へのダメージを防げます。
歯ブラシだけでは、歯間の汚れは落とせません。
虫歯のリスクを下げるために、フロスや歯間ブラシで歯と歯の間に挟まった汚れや食べカスを落としましょう。
キシリトール製品を活用する
同じ甘味料でも、人工甘味料であるキシリトールは、虫歯の原因菌の栄養源になりません。
なので、同じ甘味でもキシリトール配合のお菓子であれば虫歯リスクを上げずに済みます。
とくにキシリトール配合のガムやグミを噛むことで、唾液の分泌を促し、虫歯菌の働きを抑制する効果があります。
食後はキシリトールガムを噛む習慣をつけると効果的です。
唾液の分泌を増やす
よく噛む習慣をつける
噛む回数を増やすと唾液が多く分泌されます。
唾液には、口腔内の環境を中性に保つ役割があり、歯が溶けるのを防いでくれる効果があります。
食事中は良く噛む習慣をつけ、食後はキシリトール配合のガムなどを噛むことがおすすめです。
定期的に歯科検診を受ける
妊娠中期(4〜7か月)の安定期に歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見・予防が可能です。
歯石除去やPMTCを行うと、口腔内を清潔に保つことができます。
エアフローを用いたクリーニングも、効率的に口腔内を清掃できるのでおすすめです。
糖分摂取のコントロール
食事や間食の回数を決め、ダラダラ食べる習慣を避けることで、口腔内が酸性状態になる時間を短くできます。
間食を摂る場合は、食事のタイミングに近づけると、虫歯のリスクを軽減できます。
間食は栄養補給のために重要な役割を果たす一方、虫歯のリスクを高める可能性もあります。
まとめ
①適切な食材選びで虫歯リスクを抑える
②食後のケア(うがいや歯磨き)を徹底する
③定期検診で口腔の健康状態をチェックする
妊娠中に間食が増えても、適切な口腔ケアと食品選びを意識すれば虫歯を予防することができます。
間食後にうがいやキシリトール製品を活用し、可能であれば定期的な歯科検診を受けることをおすすめします。
不安があれば、歯科医に相談して最適なケア方法を教えてもらいましょう。