【ズキズキする歯の痛みは要注意】

「何もしていなくても歯がズキズキ痛む」
「冷たいもの・熱いもので強くしみる」
「夜、痛みで眠れないことがある」

このような症状は、歯の神経が炎症を起こしている「歯髄炎（しずいえん）」の可能性があります。

歯髄炎は、虫歯の放置や歯への外傷が原因で、歯の内部にある神経（歯髄）が細菌感染を起こすことで発症する激しい痛みの病気です。
本記事では、歯髄炎の初期症状から治療方法、放置リスクまで、専門医の視点で丁寧に解説いたします。

◆ 歯髄炎とは？

歯の内部には、歯髄（しずい）と呼ばれる神経と血管の束が通っています。
歯髄炎とは、虫歯や外傷などにより、この歯髄に炎症が起きた状態を指します。

歯髄炎の主な原因

• 虫歯が深く進行し、神経に達した

• 以前の虫歯治療で神経の近くまで削った部分が刺激された

• 歯ぎしりや外傷などで神経にダメージを受けた

• 詰め物や被せ物が合わず、炎症を起こした

炎症の程度により、可逆性（元に戻る可能性のある）歯髄炎と、不可逆性（元に戻らない）歯髄炎に分類されます。

◆ 歯髄炎の症状チェック

症状	意味
冷たいものがしみる（持続）	初期の歯髄炎で神経が過敏になっている
熱いものがしみる	炎症が進行しているサイン
何もしていなくても痛む	神経が深く侵されている可能性大
夜中に痛みが増す	血流増加で神経への圧迫が増し、痛みが強くなる
ズキズキした拍動痛	細菌による強い炎症が進行している

※症状が一時的に治まったとしても、「治った」とは限りません。神経が壊死しているケースもあり、早期の受診が重要です。

◆ 放置するとどうなる？

歯髄炎を放置すると、神経が壊死（しぬ）して痛みは一時的に消えますが、
その後、歯の根の先に膿がたまり、「根尖性歯周炎（こんせんせいししゅうえん）」という状態に進行します。
さらに進行すれば以下のようなリスクがあります。

• 歯ぐきが腫れて膿が出る（フィステル）

• 骨の内部で炎症が広がり、顔が腫れる

• 発熱やリンパ節の腫れを伴うことも

• 抜歯が必要になるケースも少なくありません

◆ 歯髄炎の治療法：根管治療（こんかんちりょう）

アクシア中野デンタルクリニックでは、歯をできる限り残すことを目標に、以下のような根管治療を行います。

1. 神経を除去（抜髄）

細菌感染した歯髄を丁寧に除去し、痛みの原因を取り除きます。

2. 根管の清掃と消毒

細く複雑な根管内部を専用器具で洗浄し、薬剤で殺菌・消毒します。

3. 根管内の充填

症状が落ち着いた根管に緊密に薬剤を詰め、細菌の再侵入を防ぎます。

4. 被せ物で補強

歯質が弱くなっているため、最終的にクラウン（被せ物）で保護することが多くあります。

※当院では、丁寧な手技・可視化ツールによる説明・再発を防ぐ処置に注力しています。
　より専門性が必要な症例は、専門機関にスムーズにご紹介できるよう紹介状の作成も行っております。

◆ 歯髄炎を予防するには？

• 虫歯を放置しない：C1〜C2の段階で治療すれば、神経を残せる可能性が高まります

• 歯科検診を受ける：2～3ヶ月ごとの定期健診で進行を防げます

• 痛みや違和感を感じたら早めに受診：歯の神経を残すためにも早期対応が重要です

• 歯ぎしりの癖に注意：ナイトガードの使用で神経への負担を減らします

◆ よくあるご質問（FAQ）

Q. 歯髄炎の治療は痛いですか？
A. 治療時は局所麻酔を使用するため、痛みはほとんど感じません。
　治療後の軽い痛みや違和感は数日でおさまることが多いです。

Q. 歯髄炎は自然に治りますか？
A. 自然治癒はありません。
　痛みが引いた場合も、神経が壊死しているだけで、状態は悪化しています。

Q. 神経を取ると歯の寿命が縮むと聞いたのですが？
A. 神経を取ると確かに歯はもろくなりますが、適切な根管治療と被せ物によって、長く維持することは可能です。

◆ 中野で「歯がズキズキ痛む」症状にお悩みなら

アクシア中野デンタルクリニックでは、「見える・わかる・安心」の治療方針のもと、急な歯の痛みにも対応しています。
レントゲンや口腔内カメラを使って、患者さんと一緒に状態を確認しながら、なるべく歯を残す方法を検討します。

「歯がズキズキ痛む」「熱いもので痛む」などの症状がある方は、なるべく早くご相談ください。放置は危険です。
的確な診断と丁寧な治療で、痛みと不安を早期に解消いたします。

アクシア中野デンタルクリニック
〒164-0001 東京都中野区中野3-27-21 アルカディア中野V
TEL：03-6382-5850

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