過去にテレビ番組の検証で、食後すぐ歯磨きをすると歯が溶けてしまうので時間をあけてから歯磨きをしましょうという報道がされました。この実験で用いた歯のモデルは象牙質でしたが、実際の健康な歯の表面にはエナメル質という硬い結晶でおおわれており、実験のモデルとなる象牙質はエナメル質でおおわれています。実験モデルの歯は、酸蝕症など歯の表面にエナメル質が全くない状態の方の想定なので、一般的には食後すぐに歯磨きをしていただいて問題ありません。
食後すぐに歯磨きができない場合や控えたほうが良い場合でも、以下のケアがおすすめです
①口をすすぐ
水やぬるま湯で軽い口をすすぐことで、口内の酸性度を軽減できます。
②キシリトール入りのガムを噛む
唾液の分泌を促進し、酸を中和する効果があります。
③デンタルフロスや歯間ブラシの使用
歯ブラシで磨く前に、歯の中の汚れを先に取り除き、後の磨き効果がございます。